壁面緑化とは?
建物の外壁、内壁などに植物を植え、緑化することを壁面緑化と言います。
屋根や屋上を緑化することを屋上緑化と言いますが、壁面緑化は、屋上緑化に比べて省スペースで施工でき、容易に緑化が可能なことから今注目を集めています。
壁面緑化の効果
壁面緑化に期待される効果には、屋上緑化と同様に、防火・断熱・保温効果、省エネ効果、いやし・リラックス効果、景観の向上、ヒートアイランド現象の緩和、集客力やブランド力UP効果があります。
さらに壁面緑化は、構造物の保護効果があります。直射日光を遮ることで、壁材の急激な温度変化で膨張と圧縮によって生じる、ひび割れを防ぎ、酸性雨や紫外線の直接の影響からも壁面を保護します。また、騒音の抑制にも効果があります。
最近では、落書きやポスター貼りの防止の効果も注目を集めています。直接貼ることが困難になるため、街の美化にも繋がります。
使用イメージ・場所
店舗、ビル、商業施設、オフィス・事務所、リフレッシュルーム・休憩スペース、スーパーマーケット、カフェ&レストラン、エントランス・共用スペース、待合室やロビー、立体駐車場、工場など、省スペースでも活用できるため、様々な場所でご利用いただけます。
フェイクグリーンとの違い
フェイクグリーンとは、人工植物ともいい、本物の植物に似せて作られてた人工の植物です。ほぼ永久的にその状態を保つことができ、設置環境を考慮する必要がなく、安価であるというのが導入時の利点となります。
一方で、偽物っぽさが多少残り違和感が生じたり、育てる楽しみを実感することができないことがフェイクグリーンを使う際のデメリットです。自然環境を空間に取り入れたい場合や、環境企業としてもイメージUPなどを狙う際には、生きた植物を利用するほうが良いでしょう。
使用する植物の例
多年草
ポトス、リボングラス、シマオオタニワタリ、ゴールドリーフ、タマシダ、フイリノシラン、ヒューケラ キャラメル、ヒューケラ ファイヤチーフ、ヒューケラ シトロネル、ヒューケラ プラムプディング、セキショウ
木本性植物
ヘンヨウボク、アベリアホープレイズ、フィリフェラオーレア、ロニセラニティダ、アベリアエドワードゴーチャ
つる植物
ツユキカズラ、オウゴンテイカ、テイカカズラ、オオイタビ、ヘデラヘリックスピッツバーグ、ビナンカズラ、カロライナジャスミン
上記以外にも様々な植物が利用可能です。詳しくはお問い合わせください。
注意すべきポイント
日常の管理、メンテナンス
生きた植物を使うので、日常的な管理やメンテナンスが必要となってきます。防除、剪定、誘引、施肥、灌水装置の点検、壁面固定具の周囲確認(割れ、植物根の進入、漏水等)が主なメンテナンスの種類です。植える植物にもよりますが、一般的には年3~8回前後の頻度でメンテナンスをすることが多いです。
水やりについては、タラントでは、自動システムを使うことをおすすめしています。植物によっては週1程度の水やりが必要になってきますので、弊社の自動システムを利用することにより簡単に壁面緑化を行うことができます。
生育環境や耐風性
植物の生育は、設置場所や壁面の方位、風向き、湿度、照度、日照時間、日射量などの影響を直接的に受けます。同じ地域、同時期に植えたとしても、生育には差が出ることがあります。
また、建物上部の方が風力は強く、季節により台風、突風も吹き付けます。高層に壁面緑化を設置する際は、風荷重も計画に含み、植物の知識と経験が豊富な専門家に相談しましょう。
工法の種類と特徴
タラントでは、一つ一つ縦と横に重ねて使用することができるプランターを使用します。これにより、お望みの形状で、かつ省スペースでもしっかり植物を植えることができます。